地方で頑張っている独学受験生の皆様へ。
資格試験・大学院入試のうち、資格試験に焦点を充てて書きます。
資格試験には、高合格率の試験と低合格率の試験の2種類がありますが、当然これらでは勉強方法は異なります。
≪高合格率の試験では、周囲と同じ勉強を続けていれば合格する。≫
≪低合格率の試験では、周囲と同じ勉強を続けていれば不合格になる。≫
以下、書いていきます。
Ⅰ.≪高合格率の試験では、周囲と同じ勉強を続けていれば合格する。≫
例えば、日商簿記検定3級(合格率45%程度)が代表例ですね。
勉強量もそんなに必要とされず、空いた時間で十分に勉強が可能な試験です。
合格率が40%以上の資格試験は、概ね周囲の皆と同じ勉強を続けていれば合格は十分可能です。
この理由は以下です。
(理由1)そもそも、基礎知識があるか否かを試すためのもので、落とす事が目的じゃない。
(理由2)試験自体が、一定の点数を取れば合格を与えるタイプ。(※運転免許試験と同じバージョン)
高合格率の試験は、一般的に運転免許試験と同じで“70点以上取れた人は合格!”という《競争試験》では無い事が多い。
またこのタイプの試験は、受験者に対してもそんなに高い水準を求めてくる訳じゃなく、基礎知識があるか否かを試す事が主眼であるのが通常です。
ですのでこの手合いの試験は《周囲の皆と同じ勉強をしていれば合格》である事が殆どです。
何か勉強に疲れた時に、周囲の受験生と話したり休憩したりしていても大丈夫です。やる事さえ出来ていれば合格は可能です。
ですが、次の試験は違います。
Ⅱ.≪低合格率の試験では、周囲と同じ勉強を続けていれば不合格になる。≫
難関国家試験を始めとする、合格率が20%以下の試験です。
これに関して、周囲の受験生と同じ勉強方法・勉強意識だと間違いなく不合格になります。
何故なら、不合格になる人が大多数の試験に於いて周囲の皆と同じ勉強法をしていると、それだけで不合格の大多数の仲間入りを果たしてしまうからです。
低合格率試験が低合格率な所以は、基礎知識を持ってるのは大前提の当たり前で、それを実際に使い熟せるか否かを試してきます。単に知識や理論を知っていればオッケーというものではありません。
この手合いの試験は、受験者にプロとしての素質があるか否かを試すので、意識も知識も高いレベルを求めてくるのです。
このレベルまで受験知識を高めるには、周囲の受験生と比べる事なく必要な勉強だけを効果的かつ効率的に行う必要があるのです。
低合格率試験の受験勉強は、辛く気怠い時間が多いです。
予備校の自習室や休憩室で携帯いじって居たり、そもそも論で盛り上がって居たり、気分転換自体が自己目的化している受験生沢山居ますよね(苦笑)?
辛くなると、どうしてもそんな中に入って良く誘惑に駆られてしまいますが、そこがもう不合格の初期症状と考えてください。
一時的に気分転換するのは大いに結構ですが、これがいつの間にか《15分勉強して45分休んで…》というのに成り代わっている事も沢山あります。
本当にいつの間にかです…。
私の例をお見せ致します。
↑↑↑こちらは、2005年に私が実家の福岡に帰っての独学での大学院受験勉強の記録です。
黄色で示してるのが、勉強時間(問題演習時間)。
ピンクで示しているのが、外に出てジュンク堂で立ち読みしてしまった時間…。
私も人のこと言えないでしょう(笑)。
こうやって時系列にすると、意外と勉強している時間って少ないですし、休憩時間の長さと気分転換という“現実逃避”が如実に事実として表れていますね。
右側にその日に出来た問題を書いていますが、“合併をだらだら”とも書いています通り、効果的な勉強って意外と難しいんです。
特に独学だと猶更ね………。
低合格率の試験は、上位何名までが合格という競争試験スタイルですので、基本論点は出来て当たり前で、他の論点で如何に周囲と差を付けていくのかがポイントです。
≪予備校の受験生の7割は実は全然勉強していない≫ので、正しい勉強を続けていれば十分差が付ける事が可能です。
遊んでいる奴らを横目に、したたかに勉強を続けて行きましょう!
《差》というものは、いきなり付くものでは無く、着々と積み上げる事で自然に付いてくるものなんです。
