【答案で求められてるのは、実は貴方の意見じゃない。】

≪この記事を読むメリット≫

独学受験生が、冷静に“そもそも論”に立ち返る事が出来る。

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資格試験・大学院入試の答案作成で、なかなか点数が上がらない方の共通点があります。

それは………

・≪私はこう考えます!≫

・≪廻りと差をつけてやる!俺は皆とは違う意見で書くぜ!俺のカラーで勝負するだ!≫

……という、自分の思いの丈をぶつける事が主目的で、出題意図に全然応えていないピント外れの答案を書くから…

です(悲)。

言わずもがなですが、この手合いの受験生は、すべからくして点数が取れていません。

特にこの手の答案は、小論文形式の論述筆記試験に多く観られるようです。

私が早稲田大学で勉強していた頃、答案作成について公認会計士試験の試験委員を務めておられた教授にお話を伺った事があります。

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その教授は以下のように仰られていました。

【教授】:“全体の答案の4分の3が、自分の意見ばかりを書いていて、全然出題意図に答えてきれていない。基本的な事も理解出来ていない。長年合格できないでいるベテラン受験生に限って、自信満々にそういう答案を平気で出してくる。正直疲れるよ…。”

との事です。

資格試験は、自分らしさをアピールする場ではないのです。

資格を与えるに相応しいだけの、専門知識の正しい解釈・論述が出来るか否かを判断するものなのです。

採点者は、貴方の意見なんか知りたくもないのです。悲しいくらいに。

これが現実です。

大学院入試では少し毛色が変わってきて自分の意見を出す場面もありますが、ここでも専門知識の正しい解釈が前提になるの。

自分の思いの丈をぶつけるのは、Facebookやブログでやる事であって、答案でそれをやっては合格はますます遠のきます。

最後に、試験程度で出題意図に応えられない受験生は、恐らく仮に合格して実務に就いたうえでも、相手が求めている事よりも“自分の想い抱いた意見”をぶつけてコミュニケーションロスをするでしょうね…。

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